「フロー式イムノセンサ DXS-610」は、Kinetic Exclusion Assay(KinExAⓇ)法を採用し、抗原抗体反応を利用した自動で測定を行う分析装置です。
高品質の測定セルの開発、および自動化などの多くの技術の採用により、簡単な操作で再現性の高い高感度な測定を行うことが可能です。
環境省より公表された「絶縁油中微量PCBに関する簡易測定法マニュアル(第3版)」において、簡易定量法・迅速判定法の両方法に認められた 唯一の生化学的測定法「加熱多層シリカゲルカラム/アルミナカラム/フロー式イムノセンサー法」にて採用されたセンサです。
自動化により、人的誤差排除
同一試料連続測定の相対標準偏(R.S.D.)が 3%以下
測定中に試薬や試料に触れない安全設計
迅速性に優れ最短6分で測定可能
3分毎に1ピークが得られ、リアルタイムな試料濃度把握・判定が可能
抗体などの試薬の消費量が少ないため、測定にかかるコストが安価
高い相関性
GC/MS値と高い相関
簡便性
1回の前処理試料を用いて判定・定量・回収率確認・精度管理が可能
自動解析により専門知識や経験が無くとも平易に分析結果の算出が可能
%オーダーの試料測定後でも、わずか15分程度で装置洗浄が可能
特異性
カネクロール300, 400, 500, 600と高い反応性を示す抗体を使用
安定性
日間変動が無く、安定したデータ取得が可能
項目 | 内容 |
---|---|
定量範囲 | 0.15μg/g以上※1 |
測定方法 | KinExAⓇ (Kinetic Exclusion Assay)-蛍光検出法 |
測定時間 | 最短6分 |
繰返し性 | RSD 3%以下※2 |
検出下限 | 0.10μg/g※1 |
測定対象物試料 | 絶縁油中PCB(精製・濃縮後DMSOに転溶した溶液) |
必要測定試料量 | 3mL(3回測定の場合) |
前処理済必要試料量 | 最大150μL |
測定セル | 流通型ディスポーサブルセル(ポリスチレン製) 全長40mm |
校正 | セル毎に実施 |
操作部 | WindowsⓇパソコン |
周囲環境 | 温度 20~30℃,湿度85%RH以下 |
電源 | AC100~240V系 50/60Hz MAX 50W |
本体質量 | 約27kg |
外形寸法 | W:470mm×D:300mm×H:510mm |
※1 当社推奨抗体使用
※2 同一セルにて繰返し測定時
※本ダイオキシンバイオセンサには経済産業省/新エネルギー・産業技術省/新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「生物の持つ機能を利用した環境中化学物質の高感度検出・計測技術の開発」の成果物である認識素子を利用しています。
※KinExAⓇは、米国Sapidyne Instrments Inc.によって開発された、独自のフロー式免疫測定および平衡結合除外法に基づく、迅速・高感度・高繰返し性を特長とする蛍光免疫測定システムの総称です。